Cheese

チーズを一日眺めていると日が暮れる。

仕事はほどよく順調に出来ている。忙しくなるかなあという雰囲気があったけど、なんとかなりそうだ。

玉ねぎともやしを消費したいがために昨日は夕飯に生姜焼きを作った。いつも生姜焼きってなんの肉を使えばいいか覚えられず適当に買っている。柔らかい肉のときもあるし、固くなってしまう肉もある。まあ、いい。美味しく出来たからそれで十分。

音楽。記憶が始まる頃にはピアノ教室に通っていた。そのまま小学校が終わるまで続けた。友達はピアノを習っていることを知っていて、音楽の授業があるとピアノを弾いてとよく言われた。流されるままによく弾いていた。周りは、おお〜という感想を持つ。
俺は音楽をさほど好きではなかった。ピアノも好きじゃなかった。ピアノは女の子が弾くものだと考えていたからだ。今考えるとなんとも馬鹿げた理由だけど、当時の俺は真剣だったと思う。
家には親父がどこで買ったのかクラシックの CD が 100 枚くらいセットになったやつがあった。たいていのクラシックの曲はそこにあった。大概の時間、暇を持て余していたからクラシックの CD をひとつずつ入れて順々に聴いていたりしていた。他にたいしてやることがなかったとも言える。稀にかっこいい曲があって、指揮者の真似してステレオの前でフンフンやった。
学校の掃除の時間は、タイプライターという曲が学校内に流れる。家のクラシック CD の中にもタイプライターはあって、ああこれは掃除の時に流れる曲だ、と思ったりした。
そういう音楽の触れ方をしていたが、やはり音楽は好きになれなかったし、ピアノをやっていることに抵抗があった。親にピアノを辞めたいと言って、小学校を卒業すると共に辞めたのだった。今となっては高いお金を払ってくれていたのに申し訳ない気持ちもある。

タイプライター


変化があったのは高校生のときだったと思う。
正月や盆休みは親父の車で親戚の家まで行くという恒例のイベントがあった。片道、二時間足らずの道中、いつも車の中では井上陽水のカセットが流されていた。親が井上陽水を好きだったのか今でも分からない。なぜかそれだけがあって、飽きもせず同じカセットをずっと流していた。親戚の家に行くのは小学校以前からやっていたと思うし、そのカセットも随分長い間流されていたと思う。そのうち俺は、この人の声綺麗だなと気付いた。透き通っていて伸びのある高い声。気になった俺は親父にカセットを貸してくれと言った。親戚の家に行くのは年に数回しかないから、聴けるのは年に数回しかない。普段は母親の車に乗っていて、親父の車はこの時くらいしか乗れなかった。親父は簡単にカセットを貸してくれた。やっぱり親父は井上陽水をそれほど好きではなかったんじゃないだろうか。
カセットを借りてから、毎日聴いた。本当に良い声だけど歌詞は謎でよくわからない。何度も聴いた。これが音楽か、と思った。カセットに入っている曲以外のも聴きたくなった。それからコツコツと CD を買っていった。井上陽水に憧れてギターも買った。正月のお年玉を何年か貯めて買ったとかそういう感じだったと思う。毎日ギターを弾いた。それから井上陽水以外の曲も聴くようになっていくけど、自分の中での音楽の始まりは井上陽水になった。

それからは、中二病を患って様々な曲を作る症状に見舞われたり、大学に入ってジャズに出会ってまたピアノを始めたり、自分の腕のなさに挫折したりと、音楽は俺の半生からは切り離せないものになった。なにはともあれ、いまは音楽を好きになっている。
そう考えると、幼い頃にピアノを習っていたのは俺の人生に必要なことだった。ピアノを辞めたことは、何度か勿体無いことをしたと考えたけど、辞めたから気付いたこともあるから、あれはあれで辞めて良かったのだと思う。

そういえばなぜこんなことを書いているかといえば、なぜだろう?
そうだ、具島直子さんの「今を生きる」が良い曲なんだよと言いたかったんだ。良いんだよ。

気を抜くとすぐ日記を書くの忘れる。

昨日はリモートで仕事した。暑すぎて出掛ける気にならぬ。ボサボサの頭で仕事しようが誰にも何も言われないし。ただ椅子が良くないから腰を痛めやすいのが難点。そしてネットが遅い。パソコンも遅い(これちょっと前にも日記に書いてたな

要件定義の本を読んだ。分かりやすく書いてあった。仕事でタスクこなすのに利用出来そうだからやってみたら良い感じに仕事が出来る感じした。良いことを知ったからこれからも活用していこうの気持ち。

米を買うのに、誰それから貰ったお米券を使っていた。これ便利というか最高で、永遠になくならないで欲しいと思ってたけど、昨日で残り二枚となってしまった。定価で米を買うとか信じられない。誰かくれないかなあ。

水曜日。自宅で仕事。途中ネットが何度か断線してぽやーとして過ごした。そのうえネットが遅くて、ライブラリや Vagrant のボックスのダウンロードが全く終わらずつらいという状況にもなった。ネット光に変えなければ。

そのうえ数年前の Macbook Air で頑張ってるからコンパイルするのも遅い遅い。これも買い換えたい。お金が掛かる…

夕食は炊き込みご飯としそ餃子を妻が作ってくれた。めちゃうまだった。ビール買っておけばよかったなあ。最近プライムビデオで SHIROBAKO が見られるようになったからそれを見て過ごした。良いアニメだ。物が出来上がったときの嬉しさは何物にも代えがたい。

前回の日記から週が明けていつの間にか火曜日。

土曜は何してたかわからん。出かけた気もするけど暑すぎてすぐ帰ってきたような気もする。出かけてないような気もする。

日曜は美容院に行って髪を染める。紺色を願ってネイビーシルバーなる色にしてもらった。かっこいい。平日の昼間、ネイビーシルバーの男が南青山を歩いていたら俺です。しかしリタッチ、カラーリング、カットで四時間も椅子に座っていないといけないのは苦行。そのうえ値が結構張る。かっこいいから仕方ない。

月曜は祝日で、野球を見るとかで義理の父が東京にやってくる。ぼちぼちと会話を繰り返し昼を一緒に食べて散開。ぶらぶらしようと意気込むが暑すぎて途中で心が折れる。そそくさと帰宅。本読んだり、放置してた Witcher をやったりする。クーラー効いた部屋で快適に過ごすの文明の勝利感があって素晴らしい。

火曜日。青色の髪で出社。同僚たちにホウホウと言われたり、写真を撮られたりする。帰りにジムに行って簡単にランニング。シャワー浴びられるけど用意してあるシャンプー?が染めた髪に合わなくてゴワゴワになった。当たり前だが。今度行くときは自分で用意して持っていきたい。

夜はふける。

月曜日の仕事。まったくやる気が起きず。なんとなくコード書いていたら、テスト時のみ落ちるエラーに遭遇する。調べると負の遺産が原因だった。負の遺産消し去りたいけど大いなる伏魔殿でどうしようも出来ない。新たに最初から作り直すのが一番良さそう。

ラズパイ買って定点観測するの作りたい。写真撮って Slack に投げる感じ。ラズパイについて調べてる。

ゼノブレイドの機神界フィールドのBGMが格好良くて延々聴く。



Mechonis Field - Xenoblade Chronicles Music Extended

書くことがないのに書こうとするというのは随分と気が進まないものだ。ただ、書いておくと意外と良いというのはしっかりと心に留めている。それでも書くものはないのである。はてなブログで日常を淡々と綴っている日記をいくつか読んでいると毎日長い文章を書いている人も居て、毎日そんなに思うことが出来る出来事があるんだなあと羨ましくなる。俺は常に何もない日常だ。

そういえば先日飲みに行った席で、俺がどういった属性なのかと質問をされた。属性というのはまあ Attribute のことだ。その場ではなんの考えもなしに変なものが好きだと答えたけれど、変と感じるかどうかは個人の裁量に任される。俺が変と思っても相手は変と思わないかもしれないし、逆も然り。当然、そのあとの流れは変なものとは?と返される。軽率な回答をしてしまったなあと後悔しつつも、俺が考える変なものについて、ふわふわした回答をさらに重ねた。相手の方が気を使って最適なまとめをしてくださったおかげでその場は混乱することなく収束に向かったけれど、たぶん相手にとっては不完全な会話だっただろうと思う。

これまた先日の話だ。避けようのない事情に直面して、フォトスタジオで妻と写真撮影した。南青山にあるやつ。二人とも写真がとても苦手で、笑顔も作れずポーズも作れずで仕上がりとしては満足だった。まあそれは良いんだけど、写真撮影する前にヘアメイクをしてもらう(妻はメイクも)。いつものように「金髪なんですね〜」みたいな会話から入られる。大概、これは経験のある質問だッ!と適当に答えを提示して、そつなく時間は過ぎ去る。ただ今回はヘアメイクさんに「この髪色のテーマはなんですか?」と聞かれた。テーマとは。テーマなんてあったっけ?ないなあ。そもそも俺の部位にテーマの宿る箇所なんてあったか?どうにも回答が思いつかず、いやテーマは無いですと答えたら案の定会話は終わってしまった。別にヘアメイクさんと会話をしたいわけなどないが、なんか嗚呼となって、そのあとテーマについての質問が頭にこびりついていた。

属性とかテーマとか、人は難しいことを考えるものだ。あとから時間を持って考えてはいたが、俺にそういう類のものは持ち合わせていないと思う。何かに興味は持つことは少ないし、好奇心も浅い。めんどくさがりで出来れば何もしたくない。無駄に過ごしたい。文化的な趣味はない。本は人並みに読むけど、人に勧められるようなものは読んでいない。余生を健康に、とも思わない。出来るなら早く死にたい(精神的にやばい状態ではなく人生が好きじゃない)。
テーマ。俺にテーマはない。ヘアメイクさんに答えたことは間違っちゃあいない。俺はないが、あのヘアメイクさんは何かしらのテーマを持っているのだろうか?ヘアメイクさんだけじゃないな。皆さんはテーマを持っているのかね。ああーもしかしたら色んな人にテーマを尋ねると、俺のいま見えていないテーマが何か見えてくるかもしれない。ヘアメイクさんは自分のテーマを探していたのかな。うむ、他人のテーマは確かに気になるな。今度誰かに聞いてみよう。