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チーズを一日眺めていると日が暮れる。

TAXi(3) [DVD]

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TAXI3 を観た。
TAXI というシリーズについて簡単に説明をしておくと、主人公は警官 A と車大好きなタクシー運転手 B の二人。A が挑む難事件を B の改造タクシーでカーチェイスして解決していくという映画になっている。あまり詳しく知らないけど見た感じそういうシリーズだろう。ただ、TAXI3 に関してはクソ映画という気持ちしか湧いてこなかった。
まず冒頭のパッケージをご覧ください。雪山を颯爽と改造タクシーが駆け抜けている様子が描かれています。かなりスピードが出ていそうです。さて、ここから何が想像出来るでしょうか? そうです、今回は雪山が舞台なんだなと普通は思うでしょう。雪山が舞台として、そこから考えられるあらすじはどんなものでしょうか? ベタな内容だと A と B が彼女?妻?を連れて雪山に遊びに行って何らかの事件に遭遇するといった流れですかね。まあありきたりです。シリーズものなのでそういったお決まりなこともあるでしょう。何も考えずに見られるという娯楽を与えるのは重要なことです。例え想像したあらすじと違ったとしても、それほど大きなズレが起きることはない程度に汎用性のあるあらすじだと思います。
しかし、ここで残念な事実を伝えなければなりません。パッケージから雪山を舞台にした騒動を想像してみましたが、それは正しくありません。つまり、 TAXI3 の舞台は雪山ではないということです。たいへん残念ですが、雪山は舞台ではないのです。それどころか雪山のシーンは後半のほんのクライマックスにしか出てきません。しかも雪山でカーチェイスはしません。ほとんどのシーンはフランスの町中で、登場人物の額が太陽の日差しでテカったりしています。最悪です!!!!他にも最悪シーン満載の終始最悪でなんでこんなのがシリーズ化されてるんだと疑問のまま、よく分からないラストを迎えて終わりました。

と、まあ史上最悪な映画だったんだけど、Yahoo のレビュー見ると、5/10 点くらいになってて、え?ってなった。レビュー眺めてみて思うに、要するにこの映画をカーチェイス物のぶいぶい(古い)言わせる映画だと思って見ると失敗する傾向にあるようだ。カーチェイスは副次的なものであって、本来は A と B が愉快にやるコメディだと思って見るのが正解だったらしい。確かに最高に寒いなこいつら(真顔)とか思う場面は数え切れないほどあったからそういうのを目指していたのかもしれない。それならそれでこのパッケージはどうなんだという気がしなくもないが。
むかーし観た TAXI1 は結構面白くてカーチェイスも格好良かった記憶があるんだけどなー。そういうわけにもいかなかったようだ。